小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2026/04/19

管理人はたぼうの編集◇コラム

ロークラスライフ (26/04/19)

   
 画像の左上からスマホ:aiwaの超ローエンド品¥16,800(税込、2022年購入)
 右上は腕時計:いわゆるチープカシオ¥980(税別、2021年購入)
 左下は靴:ワークマンのキャンバススニーカー¥980(税込、2025年購入)
 右下は原付二種:ホンダDIO110ベーシック¥217,800(税込、2025年購入)

 いずれもそれぞれのカテゴリーにおいて、基本的にローエンドのもの。これらローエンド品を本格的に利用するようになったのは、ここ5年以内のこと。
 定年退職前の数年間、少なくない額の減給。続いて定年退職、再雇用不採用になったことから、もはや中流(死語)な生活は望めず、ロークラスライフ、すなわち下流生活を送らざるを得ない状況です。

 ローエンドの品々ではありますが、実際に使い込んでいくと体が慣れていき、上位の物が欲しいと思わなくなりました。

 まず、aiwaブランドのスマホ。RAMが今どきたった2GB! 動作がモッサリなのは当然で、スリープからの復帰など2秒程度待つこともあり、故障したのか疑わしくなるほどですけれど、こんなものだと思えばたいして困ることはありません。ゲームしないし、カメラも使わない。始終見るような使い方もしないし、私にはこの程度で十分です。
 チープカシオは、すっかりデジタル表示にも慣れ、カレンダーやアラーム機能まで付いていて薄く軽く、電池持ちも良い。自転車やオートバイに乗る私にとっては、最高の腕時計かもしれません。劣化したバンドを自力で新調して使い続けるほど気に入っています。
 ワークマンのスニーカーは靴ひもがやや短いだけで、激安にもかかわらず、歩きやすい。先がすぼまっておらず、足指が窮屈でないところが俊逸で常用しています。
 ホンダDIO110ベーシックは、四輪車を手放した代わりに移動手段として購入したのですが、天候に左右される以外の面で、気軽に乗れて維持費も格安、私の使い方に合っています。

 ほかにも移動・通勤手段の自転車は、10年以上乗り続けているエントリークラスのクロスバイク、メインで使っているPCは2025年に¥33,000税込で購入した中古。
 週末を中心に、ランチに行くときの外食費は¥500〜¥600前後が多く、¥800以上になると贅沢だなーと感じます。
 いずれの品々も安かろう悪かろうと感じるケースはかなり少なく、気持ちがすさむどころか、むしろ限られた予算の中で期待以上のパフォーマンスを狙うような、作り手の良心を感じるほうが多いです。

 今ではすっかり下流生活に馴染んでおりますが、若いころ、特に30歳代〜40歳代のころは、ローエンドの品々を意図的に避けていたように思います。なぜそうだったのか、自分でも不思議に感じますけれど、おそらく何か勘違いしていて自らを中流層だと思い込んでいたのでしょう。夢見る時期があるのはしかたないことかもしれないとはいえ、愚かでした...
 私は世間に合わないアウトサイダー、中身もローエンド。「普通」ではない、規格外品。周囲の価値観に合わせる必要はありません。下流層という自覚を持ち、下流層に合った暮らしをすればよい、それだけのことです。そして、世の中には下流層のことを考えて供給してくれる企業の品々が少なくない、そう思います。

 この例に限らず、私たちはいつだって、自分を取り繕って背伸びをしています。立派そうな、素敵な自分であろうとするために。そんな自我イメージを保った、何者かになるために。
 けれど、何者かにならなくていい。自分の背伸びに気づいてやり、その背後に隠された弱音をじっくり聞き届け、受けとめ、微笑み、じんわりと包み込んでやる。そして、力がユルっと抜ける。そのとき、私たちはニッコリと、こう思うことができるのです。
 ああ、何者にもならなくていい。なんて、自由で心地いいのだろう、と。 小池龍之介著『自分に気づく仏教の学校』角川文庫より

過去掲載した編集◇コラム

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還暦と定年退職
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定年を前にして
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コラム5

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遡行
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コラム1

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